当院肛門科の最近の外来

台風一過、気温も下がってきてましたね。冷えてくると血行も悪くなりがちです。当科で最近多い病気を紹介します。

基礎知識として、いぼ痔とは、静脈が大きくなったものです。簡単に言うと肛門の外にあるものを外痔核、内側にあるものを内痔核といいます。内痔核が出てきて、手で戻すような状態になる(脱肛)と、一般的には手術を勧められます。

最近多いのが、外痔核に血のかたまりができて腫れる血栓性外痔核です。

これは急にできるのが特徴です。大きな理由は2つ。1つめは、飲酒、発汗、下痢等で脱水状態にあると血液の濃度が濃くなり、血のかたまりができやすいこと。2つめは、長時間座ったままであったり、排便やスポーツ(ゴルフ、テニス等)でいきんだりすることによって血液の流れが止まるとできやすくなると考えられます。

対処法としては、アルコール、カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶等)は利尿作用があるので避けて、水、麦茶等をこまめにとることが大事です。また1時間座ったら5分立ってみるなどの工夫が必要です。

私の医院では、血栓性外痔核はよっぽど痛いときくらいしか、手術しません。血のかたまりですから、上記のことを守っていればいずれ吸収されてなくなるからです。ただ、早い人で4週間、長いと2ヶ月経っても残っていることがありますが、いずれなくなります。また、痛いのはせいぜい1週間以内ということが多いです。

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このブログ、内田千秋.comも近いうちにいずれ仕様変更を考えています。ある市販のソフトを使ってこのブログは書いていますが、Facebookとの連動を考えると制限があるので、他の方法にします。

2011.9.26

(ブログ切り替えにともない、2011.9.26分の再掲です。)

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