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腹部の手術を受けたことがある方へ ~特に鍋物の時期は要注意

今回も昨年の同じ時期に私のFBのノートに書いたものです。意外とみなさんご存知でない方が多かったですね。   盲腸(急性虫垂炎)、胆石症、帝王切開、胃がん、大腸がん、卵巣嚢腫など、腹部の手術をうけたことがある方は、腸と腸が癒着していたり、腸と腹壁が癒着していたりします。多かれ少なかれ必ず癒着します。     急性虫垂炎の手術を受け、ほんの小さい傷しかない人でも、数十年後に急に腸閉塞になったりすることもあります。   これは、腸管は絶えず動いているので、たまたま今までとは違う狭いスペースに入り込んだりすると、腸管自体を圧迫して通りが悪くなることになります。ここに運悪く消化の悪いものを食べていたりすると、詰まってしまい、腸閉塞になるわけです。   食べ物の通り道は口から肛門まで1本道ですから、腸閉塞になると詰まってしまって、場合によっては、のたうちまわるほどの痛みになります。   救急車でそのような患者さんが運ばれた場合、点滴のみで絶飲食になり、鼻からチューブをいれっぱなしで、たまっている消化液などを排出して、保存的に経過をみますが、奏功しない場合は、開腹手術になります。   このとき、出てくるものは大体、海草類やこんにゃく類ですね。消化しないで狭いところに詰まっています。 これからの鍋の時期は要注意なんです。糸こんにゃくとか、わかめとか。。。   腹部手術を受けたことのある方は、海藻類、こんにゃく類はやめておきましょう。 ↓↓↓↓↓こちらに「いいね!」や「+1」、「ツイート」などお願いします!

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便秘の方へ ~柿とカフェインは要注意!!

昨年の同じ時期に、Facebookの個人のノートに書いたことですが、そろそろまた注意しないといけない時期になりました。 水をとることにより便に水を与え、便をやわらかくし、また体を動かすことで腸の動きを助けることになります。   しかし、寒い時期になってくると、どうしても水分摂取量が減り、体を動かす機会も減ることが多いため、便秘(注)になりやすくなる人が増えます。 (夏場は夏場で発汗などで水分がとられて便秘になる人もいますが。。)     そこで、当院ではよく水をとり、野菜や果物、ヨーグルトなどの乳酸菌を摂るようにお勧めします。   ここで、水と書きましたが、水分ではありません。水分摂っているが便が芳しくないという人によくよく聞くと、コーヒー、紅茶、緑茶などよく摂っているという人がいます。カフェインは利尿作用があり、尿で水が出て行くため便にいく水が不足しますので、朝1杯くらいにしてください。   水、麦茶、野菜ジュース、豆乳、牛乳などにしてください。   さらに、緑茶にはカフェインのほか、タンニンという便を硬くする成分が入っています。。   このタンニンは柿にもはいっており、渋味の成分でもあります。甘い柿や干し柿にするとタンニンの効果はなくなるようですが、ひどい便秘の人にはお勧めしていません。     柿、カフェインに気をつけましょう!     (注)便秘とは、いろいろなところで定義されていますが、当院の見解はご老人で食べる量が少ない等でない限り、毎日食べるわけですから、毎日でること。さらに毎日出ていても肛門が切れるくらい硬い便は便秘です。理想の便は、肛門にトラブルがない場合、指2本かそれ以下の太さで、つながる便です。コロコロ便はよろしくありません。 ↓↓↓↓↓こちらに「いいね!」や「+1」、「ツイート」などお願いします!

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